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<下山さんのプロフィール>
1934年生まれ 2010年総会で喜寿のお祝い
主な職歴は大仁工場での部品製造
現在は伊豆の国市で奥様と2人暮らし
性格はセッカチで、何事もとことんやって極める
定年後は「野鳥の繁殖」や「竹細工」、「桜の繁殖」など
不言実行を信条として取り組んでいる
野鳥は「コマ鳥、大瑠璃、目白」など身近な小鳥
竹細工はしゃもじ類や昆虫、鶴、風車などを製作 |
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今回は、桜との関わりについての投稿です |
20年ほど前、河津桜に興味を持った私は、
河津町職員に紹介して頂いた造園から桜を
貰って植栽し、実生や接木で300本以上
増殖しました。
それらは、地域に配って植えていただき
開花した時には大変喜ばれました。
そんなことがあって、とことん極めたい
という性格から、平成8年には「樹医」の
資格を取得、ますます桜に関心を深めて
いきました。
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桜の苗木を植栽している畑 |
その頃、千葉大学の客員教授で農学博士、元果樹試験興津農場長の広瀬和栄先生と知り合い
ました。先生は伊豆の国市立花台にお住まいで、当時、韮山町の生涯学習の「ガーデニング」の
講師をされており、私はその生徒でした。
平成16年の「浜松花博」をそのガーデニング教室の皆で見学に行きその時「韮山桜を作り
ましょう」という話になり、先生は早速着手、2〜3年後には交配実生苗が出来ました。
私は先生に教えを請いながら仲間と共に活動し様々なことに取り組んできました。
韮山町閉町記念植樹として伊豆中央高校西に河津桜60本をオーナー方式で植樹しました。
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60本のオーナー方式による桜並木 |
各桜の木にオーナーの名札
「柿下政一」は下山さんのペンネーム |
福島県三春町に旅行の際は、エド彼岸桜(三春枝垂れ桜)を買い求め畑に植栽しました。
これを増殖したく三島の遺伝学研究所にも行き、関係者に相談したが接木は難しいので挿し木に
したらどうかなどの話も伺いました。
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平成21年2月、開園したばかりの
守山西公園(伊豆の国市)で望月市長
ご出席のもと植樹祭があり、仲間と協力し
薄寒桜の木約20本を植えました。 |
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植樹祭での記念植樹(守山公園にて) |
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植えた桜は、明治時代の終わりの頃ワシントンに送った苗木の一種類で薄寒桜の穂木を母樹と
した桜があり、この種を広瀬先生が採取し15年前に自宅へ植栽した1本が原種になっている
ものです。 |
この薄寒桜は河津桜より1〜2週間早く咲き、 やや淡桃色桜らしい桜色をしています。
先生はこれを更に改良して「伊豆の国桜」
として広めめていこうとされていたので、
私も一緒に新しい品種作りに取り組んで
おりました。
ところが、残念なことに先年、先生は他界され ました。 |
植樹した薄寒桜(守山公園富士ビューポイントにて) |
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私は先生の教えを守り、樹医として病枝剪除の指導をしながら接木で苗を育て、苗は無償で提供
しております。桜の話になると切がありません。
一つのことを追い求めていくことは、"生きがい"を見つけることにもなります。
これからも様々なことに挑戦しながら、日々を楽しく充実させながら過ごしたいと思います。 |
〜 以上 〜 |
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